講演の同行で、福島県郡山市富田中学校に伺いました。
そこで出会った宍戸校長先生。
「どんなに子供のために良いと思う事でも、
子供達が聞く耳を持たなければ、何も伝わらない」
だから、まずは子供達の話を聞くこともそうだし、
自分も正直に隠し事をしない、と。
随分と潔い先生だなぁと思っていたのですが、
実は宍戸先生、あと数年で退職、というところで、
ここの中学に赴任されたそうで、ぎりぎりまで、
抵抗していたのだとか...
するとPTA会長さんが笑いながらお話してくれました。
「校長先生が来てから、随分と良くなってきたのですが、
正直荒れていたんです、この学校」と。
だから赴任された時は、
「学校を変える」という覚悟を持ったそう。
その後、修学旅行でよく問題を起こす男子生徒と
部屋も一緒に過ごす事になりそうだったという
ちょっと笑えるユニークなエピソードや、
校長先生は、元々先生になるつもりなど一切なく、
画家を目指してある作家の下で修行していた話など、
色々とお聞きすることが出来ました。
講演後も生徒達やお母さん方を校長室に
快く招き入れて、おいしい珈琲を振舞ってくださったり。
元々は、学校の連絡先だけ入った名刺を頂いておりましたが、
とても素晴らしい先生に出逢えて嬉しいとお伝えしたところ、
「何かあったらお手紙でも下さい」と
ご自宅の連絡先が入った名刺を出してくださり...
一期一会、大事にしたいと思います。
宍戸先生の最後の挑戦、応援しております。
