今日は、知人の紹介で元ハンドボール日本代表の中川善雄さんにお会いしました。

中川さんは、「中東の笛」で話題になった北京オリンピック再予選を含め、
6年間日本代表のキャプテンを務め、今年の4月に引退。
現在は、「NPO法人シュータススポーツラボラトリ」を立ち上げ、
他種目の競技とも連携し、子どもたちの健全育成やスポーツ文化の
発展を目指した、スポーツ大会や教室、講習会などを開催する活動を
されていらっしゃいます。
「限界を超える時は熱が出る」と中川さんは言います。
年間100試合をこなしていた現役時代、海外から戻ってきて、
いつものようにシャワーを浴びたら何故か「冷たい」と感じた。
そこで初めて自分が40度の熱があったことを知った、というエピソードも...。
身体的に追い込み続けると免疫力が下がるので熱にかかりやすいそうですが、
「もうだめだ」を突破し続けていると、高熱が出ていても気づかないぐらい
感覚も麻痺してくるのだそう。
マイナースポーツであるが故に大変なこともあったようですが、
「恵まれていると与えられるのは当たり前になる。
でもそういう境遇にないからこそ、自らが考え自立した選手になるわけで、
学ぶことも多く、人間的にも成長させられた」と中川さんは言います。
実業団という仕組みの中で、
会社の社員として仕事をしながら練習をする「社員選手」と
ハンドボール1本で契約する「プロ選手」がいる。
その境遇の違いゆえ、意識や考え方の差があったり、
その中でひとつの目標を設定し、共有する難しさもある。
「大切なのは、目標設定。皆で同じ目標を持つこと。
それもあぐらをかけないぐらい高い目標を持つこと。
これはハンドボール以外でもどんなことにも通じる。
高い目標を持つと必ず壁がある。それを越えなければならないけど、
低い目標を持つと壁自体も現れない」と中川さん。
ゆっくりと間を取りながらお話される様子が、
優しくそして真面目なお人柄を感じさせられる素敵な方でした。
個人的には中学生や高校生向けに聞かせたいお話だと思います。
中川さんは、今後講演依頼.comにてご紹介予定です!
講演のお問合せは下記まで。
講演依頼.com (TEL:03-5457-1266)