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人生とは。。。三十路なりたて編 No.6

<同日、木曜日>


その後、診療室からレントゲン・CTスキャン室へ即移動をさせられました。
僕は、激痛をともなうのにもかかわらず意識はもうろうとした中、これはただごとじゃない気がしていました。
レントゲンを撮り、CTを撮り、採血をし、ありとあらゆる検査をしました。
その間、激痛を緩和するために痛み止めの注射もしたのですが、これが意識をもうろうとさせる原因だったのでしょうか、うつろな感じで病室にもどされ、その後身内が医師から呼び出され僕の状況を説明したようです。
後で、身内から聞いたのですが医師の説明は、、、


「右側の喉が壊死しています。日医大 耳鼻咽喉科ではこのような症状は初めて見るもので、今現在においては検査の結果から原因は把握できてなく、効果的な治療を施せない状況です。
取りあえずは、定時に抗生剤を点滴し様子をみるしかないです。。。」


と、いう感じだったようです。


<翌、金曜日>


症状は、悪化の一途です。
痛み止めの薬(注射)がきれると激痛がはじまり、また注射。。。繰り返しです。
更に朝と夕方と夜に抗生剤とブドウ糖のダブル点滴。
また、朝と夕方に採血。
と、注射づけです。
この時、僕ははじめて自身の症状を母から聞いたのですが”なんだ?それは?”という感じで、”いつ治るのか?”という事が気がかりで気がかりで、”これからどうなるんだろう?”という不安がつのりました。

ちなみに壊死は一過性のものではなく進行を続けていたようで、右側の喉とは扁桃腺部分(いわゆる喉ちんこ)右側なのですが、その後(1週間後くらいでしょうか)徐々に頸部にも侵食をはじめていくのでした。


<翌、土曜日>


体調を崩し、まともに食事をしなくなってから1週間です。
ブドウ糖を点滴しているとはいえ、体力的にはそうとう衰弱している状態だったので医師が


「重湯でもいいから食べないと、体力が更に弱まりどんどん症状が悪化するので昼に重湯を食べましょう。」


と、言うのですが、とてもじゃないですが痛くて食べれる状態でありません。
医師もそれはわかっていて、


「食事の30分前にモルヒネを注射します。」


とのこと。


”モルヒネ”?


その時、僕ははじめてモルヒネという存在を知りました。
まぁー端的にいうと麻薬なのですが、痛みを最大限和らげる薬といえば薬という妙な存在ですね。


そして、11:30くらいにモルヒネを注射されたのですが10分もするとちょっと意識が変な感じでした。
目がゆっくりと回り、見えるものがゆっくりと波うつように揺れている、、、昇天していく初めての感覚でした。
その後、口にじょうごを差し込まれ重湯を流し込まれたのですが、<食>とは<人に良し>と書くようにさすがなもので、ほんの少し力がついたような気がしました。


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2006年9月28日 17:16に投稿されたエントリーのページです。

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