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2007年2月 アーカイブ

2007年2月14日

人生とは。。。三十路なりたて編 No.13

10月、紆余曲折ありながらも仕事に人生に前向きな気持ちになれてきた時。
幸運にも私は、それまでITグループというIT業界マーケットの人材紹介促進を担当していたのですが、10月から当時目覚しい成長を遂げていたインターネット業界マーケットの人材紹介促進をインキュベートすることになったのです。
何が幸運なのか?それはお読みいただければ後ほど把握いただけるかと思うのですが、当時国内のインターネット業界は目覚しい成長とはいうもののまだまだ黎明期で、企業スタイルは大手IT企業もしくは大手商社が外資系インターネット企業と合弁で日本法人を立ち上げるか、ネットベンチャーのいづれかでした。
合弁会社はバックグランドがあるので、企業把握もしやすいのですがネットベンチャーは海のものとも山のものともわからない企業が多々存在していました。
今でこそ上場している数々のネットベンチャー企業も当時はマンションの一室か手狭なオフィスビルに社員が数名いて、無造作に寝袋を見かけるというようなあり様でした。
ただ、言えたのは社長がほとんど僕と年齢的にもかわらない30歳代が中心であったことと、当時パラノイヤー(偏執狂)という言葉が流行ったのですが、まさに仕事が大好きで大好きでたまらない、寝ている暇がもったえない!!というような人ばかりでした。


なぜか?大きくは3つの要素があったように私は推測しました。


1つめは、先行するアメリカにすでに模範があったのですが、インターネット(特にWeb)という存在が世の中の商慣習や個々人のライフスタイルを本当に変えられると思えるほどの革命的インパクトがあった。
(これは、今になっては事実となっていますね。少なくとも私はそう思っています。)
が、ゆえに自身が世の中を変えられる。いや変えているという感覚がリアルに実感できた。
これは、そうとう面白い感覚です。確かに寝てなんかいられません。


2つめは、大手企業や識者などがマーケットを様子見している中で、それまではそうは会う事がありえなかったような人たちにいとも簡単に会える状況が頻発し、更には電光石火の如くビジネスが、うねりを上げて進行していく感覚とままある現実。


3つめは銀行、商社、VCなどがバンバン投資をしていたのと、これまた先行するアメリカにすでに多数の模範がすでにあったのですが、上場することでのインカムです。
これが当時のアメリカは、まさにネットバブルですから数億いや数十億いやいや人によっては百億単位のインカムを得ているという事実と自分の会社でもその可能性を充分に感じられた感覚。


この3つが志、野心、欲いづれか1つでも持ち合わせている人間に目の色を変えさせて仕事をさせる”源泉”今でいうモチベーションだったと思います。


まさしく幕末的な時代背景を感じたのを強く覚えています。
また、同年代の社長役員クラスに幕末、特に坂本龍馬好きが多かったのも偶然ではなかったのかもしれません。
私も良くも悪くも刺激されました。同年代がこんなにも良くも悪くも燃えている。
そして、彼らは異口同音にビジネスモデルはある、金もある。無いのは人材だと。


私は、短期間にこの業界に多数の優秀な人材が流入するであろう可能性を感じたのと、そして私がそのスキームを創ってやろう!と。


この少し後からでしょうか。上司から同僚から「勝彦?どうして、急激に人間がそんなに豹変したんだ!」と言われるようになったのは。。。
でも、刺激的でエキサイティングで本当に面白い日々でした。


2007年2月27日

人生とは。。。三十路なりたて編 No.14

11月中旬になりそれまでの発声トレーニングのかいもあってか、タイミングよく濁音発音がやっと普通に発声できるようになりました。
インターネット業界マーケット担当になり早1ヵ月半、インターネット会社の社長をはじめ多くの方々にお会いして、マーケットリサーチをしてきました。
そこでマーケットの特性や課題を整理し、短期間で多くの優秀な人材をインターネット業界へ流入する企画を考えました。


この時の私は、インターネット会社の社長同様本当にパラノイヤー的感覚で、いってみればアドレナリン(正確にはドーパミン)大放出的な状態だったような感覚で、本当に寝るのがおしい というか良くも悪くも”悦”な感覚で、寝れない日が多かったです。
(まぁ、眠い時は昼間ちゃんと寝てましたが。。。
そういった意味では、当時私はいわゆる模範的な会社員ではなかったかもしれません。。。)


でも不思議とマイナス的な要素(ストレスや疲れ)は、まったく感じなく、むしろ心も体も絶好調!
で、家に帰るのはほとんど25時以降、夜床に入って寝てても夢でアイディアが浮かんできて、明け方に目がさめて始発で会社へ行っていたというような日が結構ありました。


人間、自己実現のために情熱を持ち自己実現したいことに使命感を強く感じ(使命感に燃え)、自身も含め 人に 世の中に 便益をもたらすものという確証が持てると、ものすごい力(エネルギー)を発揮するものだと思いました。
人と会う数(会う人のレベルも高い)も格段に増え、いろいろな情報が飛び交い、それがまたアイディアにつながる。
まさにエネルギーが人や物を引きつけ更に新たなエネルギーが放出され更に人や物を引きつける。
当時、メンバーが3名いたのですがそのメンバーもエネルギーを持っていたので更に得るものが3倍、9倍になる。
さしずめ”上昇スパイラル”という感じでした。


具体的に実施した企画内容(12月〜翌年4月の5ヶ月でストーリーを持たせ計6企画)は、かつあいしますが後輩から聞くには今でも良くも悪くも伝説になっていると聞きます。
(今でも仲の良い後輩のコメントなので、本当かどうかわかりませんが、、、)
まぁ、当初の目標もクリアし関わるメンバーやお客さんに


「充分な精神的・物理的・経済的な便益があった」


と、言われましたから嘘ではないかなぁー と思っていますが。。。


ただ、何か新しいものを形にするということは賛同者ばかりでなく常に否定者というか、もっというと抵抗勢力という人たちが存在するものだという事を学びました。
時間的な問題などもあり、どうしても荒っぽく仕事を進めざるえない状況で、非難されることは覚悟の上でしたが結構幾人かの上役に叩かれました。。。
でも、協力して頂いた上司や先輩、後輩がいてくれたのは本当に涙が出たくらい嬉しかったのと、頑張れる、やり抜けられる原動力の1つになりました。


そんな環境の中で、この期間に私が最も大きく学んだ事があります。


それは、”主張する” ということです。


それまでの私は、どちらかというと調整役というか、かなり協調性の高い人間で、自分が妥協して周りが、事が、まとまるなら 「それでいい」 と いう考え方の人間で、1期下の人物評論が好きな後輩が、 その後輩の同期に「勝彦さんという人は、バランスの人だ」と言ってたくらい周りとの調和をうまく取っていた人間だったのですが、それがこの11月下旬から12月初旬にかけてNo.13でも書いたように 「人間が豹変した」 と言われ始めたのです。
それは、ある先輩から今の勝彦は


「言い争ってでも持論を主張し始め上司がどう評価しようが周りからどう思われようが、目的の実現のためには手段を選ばないからだよ」


と、言われました。


その時の私は、それでいいと思いました。
(ここ最近は、主張しつつもいかにして賛同者を増やすかという発想で少々大人になりましたが)
どんどん主張して、自分が正しいと思うことをやっていこうと思いました。
そのかわり、絶対に成果をだし成功させるという強い信念と実行力が持て、度胸というか腹をくくれる気持ちが持てて肝がすわりました。


主張するということは、人間を大きくします。


責任を背負い実現させていくプロセスで、様々な苦悩葛藤があります。
そして情を感じられる喜びもあります。(本物に取り組んでいると必ず賛同者がつくものです)
それを乗り越えていく事で、人間がひとまわりもふたまわりも大きくなります。


そして、主張している内容と形になったものが本物であれば結果的に多くの人に(否定的な人たちも考えと行動が変われば)大なり小なりの便益を必ず寄与できます。
私がそう言い切れるのは、すべからず歴史がそうだからです。原理原則です。
だから、自分が主張している事、形にしたい事は本当に 


”世のため 人のため 自分のため”(=正しい ・本物) か?


と いうことを考え抜いて主張しなければなりません。
そして、それを実行して主張している事が具現化できると更に人間が大きくなり、吸収する力、そしゃくする力、アウトプットする力が格段に向上します。
(ただ本物の主張ができるようになるためには、それなりに自分自身でも日々能力に磨きをかけなければなりませんが、これも人間のスキルを高めるということにつながり、ひいては人間を大きくします)


この”主張する”ということは、弊社社員にも常々言っています。
どんどん、主張してもらうことで多くを学んで欲しいと思っています。


そして話は戻りますが、そんな大事な事を学ばせてくれ、更にはなんだかんだありながらも企画を実現させてくれた上司、先輩、同期、後輩に本当に感謝しています。
この場をかりてで、済みませんが本当に ありがとうございました。


そして、そんな中 4月中旬に久しぶりに弊社社長の渡邊陽一さんと会うのでした。


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