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人生とは。。。三十路中盤 No.20

4月1日金曜日20時30分くらいだったでしょうか、抗生剤投与の点滴をされたのですが抗生剤という異物が体の中を循環し、それが膀胱へといきつきもう少しすると間違えなくおしっこをするという感覚を持ちました。
その時、身内と友人がいたのですが、その時の感覚を話して


「もう少ししたらおしっこがでるから尿瓶を用意しといて」


と言いました。
(何故ゆえに尿瓶か?というと骨盤の手術をして1ヶ月間ずぅーとベッドで寝たきりにしていなければならなかったんです。。。。。身動きをすると骨盤がまたクラッシュしてしまうので、まったく微動だにも動けない状態でした。これってかなり苦痛です。)


散々体に麻酔だの抗生剤だのの異物を注入され体が拒絶反応を起こしたのでしょうか、確実に体が異物を吐き出そうとしていました。
案の定10分程経ち点滴もそろそろ終えようかという時に点滴投与量と同じ量くらいのおしっこがでて身内や友人が驚いていました。(それが、ほぼ抗生剤成分だったか否かはもうわかりませんが調べてもらえばよかったと思っています)


その後まだうつろうつろな状態で21:00過ぎに一旦眠りにつきました。
そして、時間は何時だか覚えていませんが夜中も3時くらいでしょうか、ものすごい喉の渇きで目がさめ看護婦に備え付けの冷蔵庫にある500mlの水をとってもらいがぶ飲みしたのですが、まだまだ足りず2本3本と立て続けに飲んでは、おしっこをし、更に2本3本と飲み、おしっこをし、、、、を何時間か繰り返していました。
意識としては、少々何かにとりつかれた状態でこれを続けると体内が綺麗になり早く治るというような思いでいた記憶があります。
また、その時深呼吸をすると妙に意識が冴えるというか覚醒され、ゆるやぁかぁ〜な感覚がありました。
相当に神経が過敏な状態だったと思います。


ただ、今思えばですがよく落ち着きたい時には深呼吸したり水を飲めと言いますが本当にそうだと思います。通常の神経の時にはあまりそれをしても感覚的にあまり実感できないでしょうが、この時はそうとうにゆるやぁかぁ〜な感覚気分でしたから。(幻覚症状だと思いますが。。。)


そうこうしていると、明け方に骨盤が良くなっていると錯覚した意識になってしまいベッドの上半身部分をリモコンで、徐々に上げたり下げたりし始め更に時間が経つごとに上げる角度を20度、30度、40度、50度と上げたり下げたりしていました。


”これで痛くなかったら治っている”


そんなありえないことを思い何かにとりつかれたように繰り返し繰り返しやっていました。
(どういうわけか痛みはまったく感じなかったので)
そして、看護婦が朝食を持ってくる時間ですから8:00くらいでしょうかほぼ直角状態のベッドで膝を抱えていた僕を見て看護婦が、ビックリしてリモコンでベッドを水平にしようとするのを僕は「止めろ!」と怒鳴った記憶があります。
それでも看護婦はもちろん水平にするのですが、水平にしたとたん自身の意思ではなく勝手に体が動き始めてブレイクダンス的な動き(今 思えば笑い話ですが本当にちょっとした上半身ブレイクダンスだったと思います)をしたり寝返りを打ったり立ち上がろうとしたのです。
私自身そうとう怖くなりました。
意思に反して体(上半身)がブレイクダンスをするような動きをするのですから、そうとう怖かったです。
看護婦もそうとう驚いた様子で大声で医師や他の看護婦を呼びました。
小走りでやってきた医師と他の看護婦もそうとう慌てた様子で


「鈴木さん落ち着いて下さい!動かないで下さい!」
と、言うのですが意思に反して動くものですから止めようがない私は


「勝手に体が!」
といった矢先に寝返りをうとうとする私の手足や胴体を医師や看護婦(4名、5名はいたでしょうか)が羽交い絞めに捕らえられて、医師がすばやく注射をしたのです。(恐らく安定剤だと思います。)


この数十秒は本当に怖かったです。
初めて、いい大人が涙しながら「死んじゃう、俺 死んじゃう、助けてぇー!」と叫んだのですから。
その後ものの数十秒でしょうか、気を失いました。


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2007年4月19日 14:40に投稿されたエントリーのページです。

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