2005年6月中旬、2ヶ月半の入院を経て無事退院できることになりました。
4月の1ヶ月間は丸々寝たきり、やっと5月初旬に車椅子で移動ができるようになり、苦痛のリハビリの日々を過ごし、そして6月に松葉杖を突いて歩けるようになりました。
入院中のリハビリで、思いで深いことがあります。
私のリハビリの先生なのですが、盲目の方で20数年前に視力を失ったとのことでした。
驚くことはその先生は、視力を失うころにリハビリ指導の勉強をし資格を取得し今日に至るのですが、目が見えない分、他の感覚が相当に研ぎ澄まされているようでした。
特に触れることで状態を判断する力たるや通常の人間にはない力があったと思います。
私は今までの人生、比較的運がいい方だと思っているのですがこの時もこの病院でこの先生に出会えたことに運がよかったと思います。
的確なリハビリ指導をしていただいたおかげで医師からも驚かれるくらいの回復だったのですから。
でも、心底思いましたね、、、人はそれぞれに活躍の場があるものなんだと。
そして、私はその先生とのふれあいの中で人生において大切なことを知りました。
それは、、、
”意志を持ち、それに向って直向に取り組む”
ということでした。
6月30日(木)まで自宅療養した私は、いよいよ3ヶ月と1週間ぶりの社会復帰を7月1日(金)にするのですが当日の朝は、妙に「早く、あれもしたい!これもしたい!」というやる気に充ちた気分でした。
(なんたって、自分の活躍の場ですから!)
