ここ最近、フォロワーシップ という言葉に度々めぐり合います。
昨日(2008年12月8日)もある雑誌で見かけました。
リーダーシップは、言うに及ばすだれもが頻繁に使う言葉で、長きに渡り多くの人が研究し数多くの文献・書籍が出版されています。
また、組織及び個人における向上すべき優先度の高い課題として、よく研修や講演がおこなわれています。
では、フォロワーシップは...?
というと、まだまだ聞きなれない人が多いのではないでしょうか?
また、その概念や定義は? となると更に「何?、それ?」という状況かと思います。
フォロワーシップ
実は、20年近く前からこの言葉と概念を提唱していた人がいたんですね。
アメリカ カーネギーメロン大学 のロバート・ケリー教授という偉い先生が1990年代前半に出版した著書「The Power of Follower ship」(日本語翻訳:「指導力革命 ― リーダーシップからフォロワーシップへ」)で、経営管理にこのフォロワーシップという概念を持ち込んでいます。
ちなみにロバート・ケリー教授が言うところのフォロワーシップの概念は
リーダーなどに対する、上向きの影響力
とのことです。
かなり、抽象的ですかね。。。
と、いう事で私なりにいくつかの文献・著書に目を通し、私なりにしっくりくる定義を述べさせていただくとフォロワーシップとは、
率先してリーダーとの信頼関係を築きながら、リーダーの指導力や判断力を補完・支援し続け、貢献力と批判および提案力で、組織の目的と目標を達成させていく意識と行動
と、言ったところでしょうか。
では何故 今こそ! これから強化すべき組織風土が 「リーダーシップとフォロワーシップ」
なのかと言いますと、組織がリーダーにリーダーシップを発揮してもらうために教育を施しても個々の価値観や様々な環境が複雑に変化してきている昨今では、真のリーダーシップを発揮しにくくなってきているのではないかと考えるからです。
リーダーの育成は勿論、リーダーを支えるメンバーにもリーダーが真のリーダーシップを発揮できるように意識と行動を組織が育成およびマネジメントし、風土として文化として根づかさなければならない時代になった と言ってもいいのではないでしょうか。
(更にはこの景況です。リーダーは疲弊してます。)
平たく言えば、「上だけ鍛えてもあきまへんでぇ 下も横も鍛えなぁ」と、言ったところでしょうか。
そう言った意味では、リーダーシップとフォロワーシップは表裏一体で両方が向上すれば鬼に金棒、まさに競争優位にたてると思います。
また、組織ではリーダーがフォロワーの立場にフォロワーがリーダーの立場になることが多分にあります。
そういった意味においてはリーダーも含め全員がフォロワーシップというものを学び体得し、組織の風土・文化にしていくべきものなのかもしれません。
昨日、読んだ雑誌には 「フォロワーシップは教育によって強化することができる (文:守島基博 一橋大学大学院商学研究科教授)」と書かれてありました。
私もそう思います。
現に(まだまだかなり少数ですが)フォロワーシップを研修としておこなっている講師もいれば導入している企業もあります。
ということは、フォロワーシップは教育によって強化することができる ということです。
2009年、更なる変化が求められる年になります。
組織力を強化し高めたいとお考えであれば、強い組織や真のリーダーには必ずと言っていいほどに優れたフォロワーが存在していた(る)ということを実は歴史が証明しているのですから
今こそ! これから強化すべき組織風土 「リーダーシップとフォロワーシップ」 です。
間違えなぁい!(古いですかぁ。。。まぁ 温故知新 ということで。)
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