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「営業」という仕事

昨年からの厳しい景気情勢で、多くの企業が営業強化を推進していると思います。
弊社でも営業力向上を課題とした研修及び研修系講演の依頼を多く頂きます。


そんな中、本日5月20日の日経産業新聞ビジネススキル面で執筆している サイコム・ブレインズ代表 鳥居勝幸さん のとてもいい記事がありました。


『当社(鳥居さんの会社)がパンフレットを作るため、大手印刷会社と中小制作会社に声をかけたことがあります。大手のベテラン営業マンのBさんパンフレットのサイズや部数、デザインの好みなどを聞いて帰りました。
中小の若手営業ウーマンCさんは、誰に何を伝えたいのかというパンフレットの目的、掲載する商品の特徴、競合他社と比しての強み弱みなどを聞いて帰りました。
どちらへの期待が高まったでしょうか?もちろんCさんです。
Bさんには物理的に仕事をこなそうとする姿勢が見え見えでした。Cさんは当社の目的に関与しようとしました。
両者の違いは仕事への考え方の違いです。
営業パーソンは「私のミッションは何だろう」という問題意識を持って仕事に取り組みましょう。 
<営業パーソンのミッションは顧客の目的に貢献することだ>』


どうです? 
<営業パーソンのミッションは顧客の目的に貢献することだ>
このコメントは相当いいと思いませんか?


私は先日、営業メンバーへ「顧客が求めること、いや求めること以上の成果をもたらせる仕事をしよう、そのためにやることは何かを精一杯考え行動しよう。顧客へもたらせる成果に執着しよう。」と、話したところだったので


<営業パーソンのミッションは顧客の目的に貢献することだ>


は、とてもささりました。


私も社会人になって、18年が過ぎました。大半を営業という仕事で占めています。
20歳代後半の頃までは、上記に書いたような観念を漠として持っていたような気はするのですが、明確な言葉として所有し、常に意識できてはいなかったです。
だから、営業活動に大きくブレがありました。いい行動ができる時もあればできない時もあると、いったような。


が、30歳を過ぎてからでしょうか、そういった観念を明確に持ち言語化し、常に意識できるようになったのは。それから営業活動でのブレが少なくなり、かつ活動の幅も広がりそれでいて顧客のポイントをついている的な状態になっていきました。


なぜか?・・・


鳥居さんは、こう言ってます。
「(仕事の)使命感、つまり仕事への見識の高さは、職務経験からでしか得られない造詣の深さに支えられることが多い」


「ん? その通り」 だと思います。


ただ、鳥居さんはこうも言っています。
「ただ、経験の長い人が使命感を持っているかというと、必ずしもそうとも言えません。」


これもまた しかり。


そこで、鳥居さん
「両者の違いは仕事への考え方の違いです。
営業パーソンは「私のミッションは何だろう」という問題意識を持って仕事に取り組みましょう。 
<営業パーソンのミッションは顧客の目的に貢献することだ>」
と、言っているわけです。


若かりし頃は、遮二無二多くの量の仕事をし、勉強し、スキルを高める。(ただ、遊ぶ時は主体的にめいいっぱい楽しんで遊ぶことも大事。そこから学ぶことも多々ありますので) 
そして、やりながらどういう状態の仕事(職種とか業種でなく、仕事の中身)がしたいのか?
そして、それはマーケットインなものなのか?
を真剣に考える。
もっというと "どう生きたいか" をも考える。(これは、上記を考えているうちに自然と考えるようになる傾向が高いと思いますが)
そして、考え、思ったことで実行できることを実践する。


そういう日々を送れるか どうかが、Bさん と Cさんの違いになって現れるものだと思います。


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2009年5月20日 17:33に投稿されたエントリーのページです。

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