2010年、今年もあと4日です。
1年を振り返ってみるとやはり2010年を1字で表した「暑」じゃないですが7月20日くらいから2ヶ月近く続いた猛暑酷暑が印象に残ります。
と、いうのも今年はよく海に行きました。
毎年1回かせいぜい2回。年によっては行かない夏もあるのにトータルで7回行きましたから。
結構行ったのには理由がありまして、すべて同じビーチなのですが、葉山にビーチは狭いのですが秋谷海岸という穴場がありまして、
近い(浅草から90分前後)、渋滞無、海岸沿いにある公営の駐車場代が無料(ただし、30台くらいしか駐車できないので、8:00には満車ですが)
ビーチに面した町並みがとてもとてもザ・日本の田舎風、ビーチは人でごったがえしていなく まばらで少ないくらい、バーベキューOK、海は湘南エリアの中ではとびっきり綺麗で透明度高し、磯遊び(小魚等が網で捕れる)ができるスポットがある等々いいことづくめ(ただし、気のきいた今風な海の家やビーチハウスは存在しません。昭和30年代を彷彿とさせる寂れた飲食店兼海の家があるだけです。ただ、海岸沿いに海の見えるイタリアンレストランがあるので、それなりにお洒落雰囲気は醸してます。そこはさすが湘南葉山、センスを感じます。)
で、3年前に知ったビーチなのですが、それから毎年1回か2回は行ってまして、今年はあの暑さでもあったのと今年初っ端に連れて行った友人がえらく気に入ってしまいその友人やら他の友達とやら時には1人で計7回も行ってしまったという訳です。
そこは、鎌倉由比ヶ浜海岸や江ノ島海岸とはまったく違いマーケティング要素ゼロな世界で、もっと言うと商売っ気がまるでありません。
それでいい、それがいい場所なんですよね。
が、それでも私みたいにリピートで東京近郊から毎年くる人がいて、近隣の人たちに愛されているところなのですから。
ただ、海岸沿い(R134)に存在するレストラン マーロウ(プリンで有名なお店)は常に混雑していますね。
海遊び途中や帰りにプリンを食べにくる人及びテイクアウトする人、海には寄らずマーロウのプリンだけを食べに来る人。
1つ700円からものによっては1000円するプリンを求めて。
私も秋谷海岸に行く回数と同じ数だけマーロウのプリンを店内で食べたり時にはテイクアウトしたりするのですが、店内を見回すとお客さんは20歳代、30歳代がほとんどです。
しかも女性が中心(女性同士、カップル、男女複数のグループ)で男性のみというのはほとんど目にした事がありません。
ターゲットが明確です。
そして、マーロウの売り(あくまでも私の推測ですが)はプリンの味と豊富な品ぞろえにあると思っています。
定番のカスタードプリンはもとよりテラミスプリンやらマンゴープリンやら変わったところでは洋ナシプリン(これって他では聞いたことも見たこともないですが美味です)と変わり種含め常に20種類程のプリンが陳列されています。
しかも季節ごとに内容が変わるようで恐らく年間で50種類以上のプリンを提供しているのではないかと。
20歳代、30歳代女性をマーケットインで捉え、真のニーズを把握し、ウォンツをみごとに想定し、プロダクトアウト的に商品化している例だと思っています。
発展途上、成長期かつまだ競合が無いもしくは少ないという状況においては供給サイドは顧客をそう区分することなく、わかりやすいニーズに応えられる単一の商品やサービスを大量に生産できる能力があれば商売になったわけですが、成熟社会ではマーケットを細分化し、細分したマーケットからターゲットを想定し、そのターゲットをマーケットインで研究調査し、抽象的なニーズを把握し、それに伴うウォンツを想定し、プロダクトアウト的に商品化し、価格付し、流通を整え、プロモーション・セールスしていかなければなりません。
複雑です。
ただ、それを実現できる可能性を高めてくれているだろうシステム(IT)環境がかなり高度化してきて、管理が徹底され様々な角度、アプローチでの情報収集がスピーディーにできる状況になってきていますが。
成熟社会においてマーケティングとシステムは表裏一体と言っていいでしょう。(システムの使いようですが)
が、システムがはじき出すデータや情報にも限界があって今まで売れていたものが明日以降も売れる絶対的保証は無いわけで、やはり最後は感性が大事だと思います。
お店でただうまい(まずい)と食べる人もいれば、この料理はどう作っているのかを考えながら食べる人もいれば、何故この店はこんなに人が入っているのか?(人気があるのか?)を考えながら食べる人もいれば、そして1つしかその予測を考えられない人もいれば、複数考えられる人もいれば、その考えがかなり的を射た人もいれば、残念な人もいれば、更には客単価や1日の客数を想定しこの店の売上や原価を想定し利益を考える人もいれば。。。視点は様々ですが
そこで目にした(もっと言うと五感)事象において何が考えられるか
そんな日々を生きているかどうかで感性に磨きがかかるか かからないかの違いが出てくると思います。
2011年は感性を磨き勘の鋭いビジネスパーソンになるべく頑張っていきたいと思います。