まっとうな会社であれば 理念、ビジョン、ミッション、コミットメント、あるべき姿(こうなりたい、こうあって欲しい)と、いったものがあるものです。
弊社でも「価値観の伝達」という理念のもと、ビジョン、ミッション、コミットメント、あるべき姿があります。
そして、あるべき姿の1つとして「社員に要望する業務能力」というものがあります。
これは職種によって要望する業務能力が少々違い、職位(メンバー→リーダー→マネージャー)によって職位が上がるごとに要望する業務能力がプラスされていくのですが、今この要望する業務能力の内容をさらにブラッシュUPすべく、再策定をしてます。
弊社の仕事は人間力がとても問われる仕事なのですが、今までそれを向上させていく取り組み及び仕組みを組織的に構築・計画してこなかった現状がありまして、現在取り組むことの最優先課題の一つとして、「人間力の向上」を掲げ それを要望する業務能力にも反映させ ある仕組みにも組み込み計画的にメンバーの人間力を向上させていこう と、いう意図のもとブラッシュUP再策定をおこなっている と、いったところです。
ですが、この人間力というものがかなり幅広くぺルソンは人間力というものにおいて何を定義とし、軸とし、どういう要素を大事にしていくのか? と、いうところに頭を使っています。
<人間力>
内閣府に置かれた人間力戦略研究会が2003年に報告した定義として
「人間力に関する確立された定義は必ずしもないが、本報告では、社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力と定義したい。」
と、言っています。
また、人間力を高める構成要素として
1、「基礎学力(主に学校教育を通じて修得される基礎的な知的能力)」、「専門的な知識・ノウハウ」を持ち、自らそれを継続的に高めていく力。
また、それらの上に応用力として構築される「論理的思考力」、「創造力」などの知的能力的要素
2、「コミュニケーションスキル」、「リーダーシップ」、「公共心」、「規範意識」や「他者を尊重し切磋琢磨しながらお互いを高め合う力」などの社会・対人関係力的要素
3、「知的能力的要素」および「社会・対人関係力的要素」を十分に発揮するための「意欲」、「忍耐力」や「自分らしい生き方や成功を追求する力」などの自己制御的要素
を上げ、かつ
「これらを総合的にバランス良く高めることが、人間力を高めることといえる。」
と、言っています。
参考にはなります。
ちなみに2年ほど前にこのブログで、人間力というタイトルでブログを綴ってもいました。
振り返って読んでみると フムフム 今もそう思えることを結構書いていますね。
(あの時の自分、まんざらでもないと思えますね)
そして、更に思うこと考えること ありますね。
(これが成長というものですね。2年という歳月はそれなりに人を変えます(進化させます)ね。)
そんな中、「人間力(徳)」と、いう表記を当時の私、しているのですが確かに人間力は徳と同等の意味を持っていると思っています。
では、徳 とは何か?
<人間の持つ気質や能力に、社会性や道徳性が発揮されたものである。
徳は卓越性、有能性で、それを所持する人がそのことによって特記されるものである。
人間に備わって初めて、徳は善き特質となる。人間にとって徳とは均整のとれた精神の在り方を指すものである。
これは天分、社会的経験や道徳的訓練によって獲得し、善き人間の特質となる。
徳を備えた人間は他の人間からの信頼や尊敬を獲得しながら、人間関係の構築や組織の運営を進めることができる。
徳は人間性を構成する多様な精神要素から成り立っており、気品、意志、温情、理性、忠誠、勇気、名誉、誠実、自信、謙虚、健康、楽天主義などが個々の徳目と位置付けることができる
また、儒教的徳は人間の道徳的卓越性を表し、具体的には仁・義・礼・智・信の五徳や孝・悌・忠の実践として表される>
(wikipedia より抜粋)
そして、帝王学の金字塔 「貞観政要」 では徳についてを
一、「寛にして栗(リツ)」
二、「柔にして立」
三、「愿(ゲン)にして恭」
四、「乱にして敬」、
五、「擾(ジョウ)にして毅(キ)」
六、「直にして温」
七、「簡にして廉」
八、「剛にして塞」
九、「彊(キョウ)にして義」
の九徳として掲げています。
ひらたく言うと、、、
一、 こせこせしておらず、寛大だが厳しい。
二、 トゲトゲしくなく柔和だが、事が処理できる力を持っている。
三、まじめだが、尊大なところはなく、丁寧でつっけんどんでない。
四、事態を収拾させる力があるが威丈高ではなく、慎み深い。
五、粗暴でなくおとなしいが、毅然としている。
六、率直にものをいうが、決して冷酷なところはなく、温かい心を持っている。
七、干渉がましくなく大まかだが、全体を把握している。
八、心がたくましく、また充実している。
九、強いが無理はせず、正しい。
とのこと。
※貞観政要
唐の太宗の政治に関する言行を記録した書で、古来から帝王学の教科書とされてきている
当時の唐の人は、いいこと言うもんですね。
徳---ぺルソンとしての人間力の定義、軸、大事にする要素のおおいなる参考になります。
また、自身にとっても生きる指針となりますね。
さて、再策定業務ですが 最後の詰め へと進めます。
次回、内容は報告させていただきます。
そういえば、今日8月29日は私がリクルート時代に大変お世話になり、大好きな女性先輩 鈴木徳子(のりこ)さんの誕生日でした。(facebookで、多くの友人知人の誕生日を知ることができますね)
まさに 名は体を表す という人徳ある女性です。
本日、ブログで徳をタイトルに書いたのも 何か必然のような。。。そうでないような。。。
徳さん、誕生日おめでとうございます!
