経営方針がユニークなジュンク堂(新宿店)を視察していると、
前々から気になっていた石田衣良さんの作品群が目に飛び込んできた。
あっ、そういえば!ということで購入することに決めたのだが、
どの作品を読もうか・・・?
まあ迷ったときはやっぱり出世作であろう。
ということで渋谷ウエストゲートパークを選択した。
うんっ、・・・確かに人気作家だ。
文章がもの凄くリズミカルで、一気に読み干してしまった。
面白い!
主人公の真島誠君は、工業高校を卒業したチーマーの不良で、
お金が無くなるとお母さんが営む地元池袋の八百屋で働きお金を
稼ぐ、池袋をこよなく愛する男の子である。
誠君は池袋だけではなく、池袋で精一杯生きる、友達の風俗嬢やちんぴら、
そしてチーマーの仲間たちもこよなく愛し、彼らのよき相談相手でもある。
誠君は、寅さん? と、この作品を読んでいる途中に何度も、腹巻をした
あのふうてんの姿が頭を過ぎった。
やっていることは不良でも、誠はあったかいやつだなー。
びしっとスーツで決めて、いい香りを漂わせ、身なりだけは格好のいい、
最近よく目にする逃げ腰の大人たちよりはよっぽど頼りにもなる。
こういうタイプのあったかい人物に巡り会うと毎回つくづくと思うことなのだが、
やはり人間にとって一番大切なのは、心のあり方なんだ。
池袋ウエストゲートパークを読まれた方々の感想は様々だろうが、
私はこの作品から人の温もりを感じた。
石田さんの他の作品はどういう内容のなのだろう・・・?
今回のような温もりを期待しつつ、またジュンク堂にでも行ってみよう。