一隅を照らす。
私がこの言葉に出会ったのが、作家神渡良平さんの著書「安岡正篤 人生を拓く」を読んだ時でした。
「要するに、人々が己一人を無力なもの、ごまめの歯ぎしりと思わず、如何に自分の存在が些細なものであっても、それは悉く(ことごとく)人々、社会に関連していることを体認して、まず自らを良くし、また自らの周囲を良くし、荒涼たる世間の砂漠の一隅に、緑のオアシスをつくることである。家庭に良い家風をつくり、職場に良い気風をつくれないような人間どもが集まって、どうして幸福な人類を実現できましょうか」
今日の実践をおろそかにしたまま、成功したい、有名になりたいとばかり考えて焦っていた私の心に、安岡の言葉は染み込んだ。
(神渡良平著 「安岡正篤 人生を拓く」 P155より)
私も20代は一足飛びの成功ばかりを夢見て、全く自分というものが見えていなかったような気がします。
まずは自分自身、そして自分の身の回りをしっかりとさせて、それから家族、親兄弟、友人、知人、そして社会と少しずつ、関与を広げて行きたいものです。