商売をしていると、いや日常の生活全般において、常に心を揺さぶられるのが、正論と実際論ではないでしょうか。
実際論は感情論と置き換えてもいいかもしれません。
お前の言っていることは頭では理解できる。でも、どうしても感情が許せないんだよな。そう、そのものの言い方、なんとかならないのか!
君の提案してくれた商品はいいんだけど・・・、正直に言わせてもらうと、君の暗さがちょっと気になるんだよねー。だから少しクオリティーは落ちるんだけど、他者さんと取引をさせてもらうことにしたよ。
また、道幅の狭い道路を渡ろうとするときなんかには、こんな気持ちになりませんか。
赤でけど、全然車が来ないよなー。渡っちゃおうかな・・・。待て待て、俺のすぐ横にはこんな小さな子供がいるじゃないか・・・。俺は上手く渡れたとしても、もし俺が渡る姿を見て一緒に信号を無視したこの子が、急に来た車に跳ねられてでもしたら。
悩むよなー、いいや渡っちゃ・・・
私は30代の前半まで、正論だけで組織を引っ張り続けていたように思います。
正論はもちろん大切なのですが、組織を引っ張っていく場合、実際論、感情論もしっかりと考えなくてはいけないのです。
人前で話をすることが下手な人に、すぐ上手くなれ、といってもダメです。除除に上手くなるように馴れさせていかなければなりません。
"気合い"や"ガッツ"が売りの人に、即日理系脳を植えつけようとしてもこれまたダメで、やはりこの場合も除除に、その必要性を体感させていかなければなりません。
組織には一部、曖昧さが必要で、これが全く無くなり正論だけでマネージメントをして行こうとすると、ギクシャクしてきて、いずれフリーズをしてしまいす。
組織とはそういうものだと思うのです。
私がそのことに心底気付いたのは、30代の半ば頃でした。
正論と実際論は、いかに上手くコントロールをして行くかということだと思います。
これが社会、組織、国の運営にとって、とても大切な要素のひとつなのではないでしょうか。
*正論と実際論に関してとても役立つ記事です ↓
講演依頼.com 講師の川村透さん(日経産業新聞)