こんにちは。研修担当の馬場です。
いま、アンガーマネジメントが人気ですね。
講演依頼.comの講師にも、アンガーマネジメント協会理事の
嶋津良智さんがいらっしゃいます。
研修のテーマとして、いただくこともありますが、
それよりもリーダーシップやマネジメントをする上での
スキルのひとつとして、リーダー研修の中で
要素を取り入れられているようです。
もちろん、ビジネスの現場だけではなく
家族に対しても、友人に対しても活用できるスキルであることは
言うまでもありません。
以前、研修をご依頼くださったある企業の管理職の方が、
部下に怒らない秘訣を「期待しないこと」だとおっしゃっていました。
この子はこれくらいできるだろう、このくらいはやってもらわないと
という気持ちが強いと、その部下が自分なりに成果を出したとしても
なんだか裏切られたような気がして、心から誉められないのだそうです。
さらには、なんでここまでしかできないのかな、
真面目にやってないんじゃないか?、などいろいろな妄想が(!)駆け巡り、
ふつふつと怒りがこみあげてくる、そう話してくださいました。
その気持ちはとってもよくわかる!
そう思う管理職の方も多くいらっしゃると思います。
この<期待しない作戦>、私は悪いとは思いません。
過度の期待は部下を潰してしまう可能性もありますし、
上司が怒らないのは部下にとっていいことです(笑)
一方、こういう話もあります。
期待をかけられた社員は、期待されなかった社員よりも伸びる。
これはピグマリオン効果といわれるものですが、
期待されると頑張る価値を自分に見出し、
上司に指示されなくても、積極的に仕事に取り組むようになったり、
業務の吸収力が高まったりする、というものです。
さて、どちらが正しいのか・・・。
正しい、正しくないという判断をしてしまうと
それは管理職の方がどんなマネジメントをしたいのか
ということによるので、あるときは正しく、
あるときは正しくない、ということになるのだと思います。
少々ややこしい話ですが、マネジメントの方法は
リーダーの数だけあると私は思っています。
そして、そのリーダーなりのやり方が部下にとってよいのかどうか
ということを常に考えるマネジメントであれば、
間違うことはないのではないかと思うからです。
ですが、ひとつだけ私が実感として感じるのは、
「期待しない人は、期待されない」ということです。
自分が人に期待しない人は、がっかりしない分怒らない人かもしれません。
でもそれは、自分にも期待されたくないと思う人ではないでしょうか?
期待されて勝手に怒られるよりは、期待されないほうがいい、
そう思う人ではないでしょうか?
さて、さきほどの管理職の方、3年後にお会いした際におっしゃいました。
「最近は、部下に期待することにしている。
自分も真剣に仕事をしている。期待されるとやりがいが大きく違う。部下も同じだ。」
何事もやりすぎはいけません。
でも、部下が真剣に仕事をしているなら、やっぱり期待してあげるのは
上司としての務めでもあるように感じました。
期待されないほうがいいと思っている部下も、
その気持ちを聞いたら、少し変わるかもしれませんしね・・・!
--------------------------------------------------------------
講演・研修のお問い合わせは
TEL : 03-6434-9192
ご相談無料。講演の実施計画からご相談可能です。
--------------------------------------------------------------